母の愛を閉じ込めることはできない! 寂しがる子犬のために感動の脱走劇。。。。

カナダにあるとある動物保護施設。
そこはペットホテルと保護施設を兼ねたような施設で、
たくさんの保護犬が受け容れられています。
ある日の夜、悲し気な犬の鳴き声が
保護施設内に響いていました。
その声を聞いた1匹の保護犬が脱走し、
ある場所に駆けつけたのです。
メスの保護犬の脱走
カナダ・アルバート州のセントアルバートに
「Barker’s Pet Motel」というペットホテルと
保護施設の両方の役割を兼ねる施設があります。
ある日の夜、そこで「事件」が起きます。
その一部始終は監視カメラに記録されていました。
その日の夜も、いつも通り静かでした。
勤務していたスタッフは帰宅し、犬たちがいる
区画は薄暗闇に包まれ、監視カメラが見守る中、
犬たちはみな穏やかな時間を過ごします。
ただ、さびしがっている犬も数匹おり、
切なげな声がときおり響きます。
その声が数度響いたあと、最近収容された
ばかりのメスの保護犬「マギー」が動き出したのです。
出典:www.facebook.com
マギーはケージ内をせわしなく動き回ったかと思うと、
ご飯や水を差しいれるために開いていたケージの穴に
自分の身をねじ込み、すさまじい力をもってして
ケージから脱走! そのままコンクリートの通路を疾走します。
施設から逃げ出してしまうのか…
そう思われましたが違ったのです。
マギーはなにかを探すようにして保護施設内を徘徊しているのです。
出典:www.thedodo.com
マギーの向かった先は
マギーはあるケージの前で急停止します。
そしてそのまま鉄網に体を押し付け、うずくまりました。
マギーが寄り添ったケージのなかには保護された
幼い犬が2匹いました。
施設内に響く切なげな声は、その2匹が発しているもので、
ケージに体を押し付けるマギーは子犬たちに向けて
「大丈夫、あなたたちのためにここにいるから」と
伝えているかのようでした。
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実はマギー、数週間前に愛する子犬を亡くしていたのです。
愛したすべてを失って、この施設にたどりつきました。
そんな無念を背負った彼女だからこそ、
響く子犬の鳴き声を聞き流すことが
できず、脱走をしてまで駆けつけたのでしょう。
鉄網があるので、直接触れて
「落ち着いて」と伝えることはできません。
それでもマギーは網に体を強く押しつけ、
できるだけ子犬たちに体を寄せて、
安心を与えようとしたのです。
おそらく、亡くしてしまった子犬たちに
いつもそうしていたように…
その後、脱走を検知したセンサーからの通知を受けた
スタッフが施設に駆けつけます。
慌てて登場したスタッフをマギーは喜びながら出迎えました。
スマホから監視カメラを介して一部始終を見ていた
スタッフはマギーをとがめずに彼女を撫で、
それから子犬2匹をマギーのケージに入れてあげました。
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母の愛は閉じ込めることはできない
マギーはケージに入ると2匹の子犬に体を寄せ、
ぺろぺろとグルーミングをしてあげます。
子犬たちも気持ちが落ち着いたのか、
マギーに甘えるうちに静かになり、その日の夜は
穏やかなものに変わりました。
翌日も、子犬たちとマギーは実の親子のように
しっかりと身を寄せ合っていました。
その後、マギーは無事に新しい家族に引き取られ、
子犬2匹も里親募集が開始されました。
子犬たちの里親はすぐに見つかるだろうと考えられています。
最愛の子犬を亡くしたマギー。
今回その愛の深さがマギーを突き動かし、
脱走さるまでに至りました。
母の愛を閉じ込めることは、到底不可能なのです。